執行猶予なぜ存在?

犯罪を犯した人間が裁判の判決で執行猶予が言い渡されることがあります。刑罰や3年以下の懲役もしくは禁錮、または50万円以下の罰金となった時に執行猶予がつけられます。この制度はなぜ存在するのでしょうか。

本来の意味は?

執行猶予というと初犯の人間や、軽い犯罪を犯した人間に言い渡されるものといったイメージがあります。しかしながら、本来の意味は異なるものです。もともと執行猶予の制度が生まれたのは明治時代ですが、この頃は刑罰というのは社会的制裁といった意味合いが多くありました。一度犯罪を犯したものは「前科者」として厳しい世間の目にさらされていました。これは今も変わっていないものだと言えますが、当時はそれ以上だったと言えるでしょう。

一定期間の猶予期間

そのため軽い犯罪に対しても厳しい刑罰を与えるのはどうかという考え方があり、一定の期間何事もなく過ごせば刑の執行を免れるという制度が生まれたのです。もちろん、執行猶予期間中に犯罪を犯した場合には、執行猶予の取り消しと、新たな犯罪の刑罰が加わるわけで重い処分となります。

前科は残る?

執行猶予を満了すると前科が残らないといったいわれがありますが、実際はそうではありません。裁判で起訴されて、執行猶予付きの判決を受けたということは、前科として残りますので注意が必要です。