「朝ナマ」30年の歴史

2017年は、深夜の名物討論番組「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)の放送開始から、30年にあたります。これを機として、出版されたのが司会者を長年務めるジャーナリストの田原総一朗による著作「暴走司会者:論客たちとの深夜の『激闘譜』」(中央公論新社)です。


30年の歴史を凝縮

この本の興味深い点は、30年の歴史がコンパクトにバランス良くまとめられている点でしょう。原発問題、天皇制をめぐる議論、差別をめぐる議論など、80年代に行われたさまざまなテーマについて触れられています。さらに、大島渚や野坂昭如といった名物パネリストたちの素顔についても記されています。田原総一朗の視線から描かれた彼らの素の顔は興味深いです。さらにテレビは見世物であることを承知で、役者的に彼らがふるまっていたこともあらためて知らされるでしょう。田原総一朗が、西部邁にあえてヒールを依頼した点など、元テレビディレクターだけあり演出家としての顔もうかがいしれます。

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若者にも言及

さらに後半部では若手論客についても言及されています。駒崎弘樹や、荻上チキ、津田大介といった、これからの日本において重要となる論客たちに対する田原総一朗の評が読めるのも見どころでしょう。番組が持つ熱気が伝わってくる本となっています。

    
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