世紀の偽書「アイアンマウンテン報告」ってなんだ?

「アイアンマウンテン報告」をご存知でしょうか? これはアメリカで刊行されたレポートです。平和の可能性を望ましさに関する調査、という副題がついています。著者はレナード・C・リュインなる人物です。山形浩生の手により翻訳がなされ、単行本化もなされています。


中身はめちゃくちゃ

一見もっともらしいレポートの題目でありながら中身は実に奇怪です。本書の趣旨は、平和な世界を実現するにはどうしたら良いのかという問が立てられています。しかし、平和な世界は実現したいのはやまやまなんだけれど、なかなか戦争や脅威はなくらないものだなということが、つらつらと書かれています。

人類が皆仲良くなったとしても、宇宙人とかが攻めてくるじゃないですか、あらゆる可能性を想定しなければいけないじゃないですか、といった話が延々と続きます。

実態はパロディ

読み進めていけば、これは真面目なレポートの体を取った巧妙なパロディであることがわかります。巻末の解説で役者が記している通り、シンクタンクがいかにも書きそうな文体、内容、結論がしっかりとコピーしているのです。

菊地成孔が率いる大所帯のジャズバンド、デートコースペンタゴンロイヤルガーデン(DCPRG)のファーストアルバムの題目にもなっています。ページ数は少ないですがギッチリと内容の詰まった本なので、一読することをおすすめします。

    
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