「タイムアウト」でDVを防ぐ

いますぐ暴力をやめるには、具体的に何をすればよいのでしょうか?DVをやめたいあなたは、「タイムアウト」を使ってみましょう。「タイムアウト」を使えば、きっと暴力をやめられるはずです。「タイムアウト」とは、怒りを感じた時や争いが起きたときに、タイムを取ることです。


■「タイムアウト」とは

「タイムアウト」とは、文字通り怒りを感じたときに、タイムを取ることです。「タイムアウト」をとるタイミングは、自分のなかで怒りがこみあげてきた時、身体が緊張して怒りが爆発しそうな時、そのままでは抑えがきかなくなりそうな時、必ず、声を出してパートナーと自分自身に言います。「腹が立ってきた。「タイムアウト」が必要だ」と、「タイムアウト」をとることを相手に告げてから1時間外出してください( これより長くても短くてもいけません)。この1時間は飲酒や運転をやめ、散歩やジョギングなど、身体を使うことをするのがよいでしょう。この時に、あなたが怒り出した時の状況が頭に浮かんでくるようなら、「腹が立ってきた。「タイムアウト」がいるんだ」と自分自身に言い聞かせます。「タイムアウト」をとれば、相手から距離を保てるだけではなく、精神的にも興奮状態から脱して冷静になることができるのです。「タイムアウト」で外出した後1時間後に家に戻り、「タイムアウト」を終えたことを相手に告げてから、彼女にあなたと話しあいたいかどうかをたずねます。相手とあなたの両方に話しあう気があるなら、あなたが何に怒りを感じたかを、伝えてみましょう。また、「タイムアウト」をとってどんな気分だったかを話してもよいでしょう。二人のうちのどちらかが話し合いたくない場合は、その人にとっては話さないことが必要だということをお互いに尊重してください。怒りが再燃したら、再度「タイムアウト」をとります。話題によっては、すぐ言い合いになってしまい、話にならないものもあります。そういう場合には問題をしばらく棚上げすることも大切です。

■「タイムアウト」をとる前にすべき大切なこと

「タイムアウト」をとる前に、必ず、「タイムアウト」についてパートナーに説明しておいてください。「タイムアウト」について二人で話しあってもよいでしょう。あなたのパートナーが、「タイムアウト」とはどういうもので、どのように効果があるのかを理解しておくのはとても大切なことです。

■実際に「タイムアウト」をとるのはなぜ難しいのか

男性は幼い時から「けんかの途中で逃げ出すのは、意気地なしなだけだ」という考えを植えつけられているからです。それで、「最後まで残って決着をつけよう」「やりこめてやろう」という衝動にかられるのです。しかし、あなたにとって何が一番大切なのかを考えてみてください。あなたのなか「真の男」のイメージを守り続けることは、暴力をやめることよりもも大切なのでしょうか。また、「タイムアウト」の問にパートナーが家出してしまうことを恐れる男性が大勢いるのも事実です。しかし、「タイムアウト」を使って暴力をふるわなくなれば、信頼関係を築くことにもなります。「タイムアウト」をとる、という自分でできることの積み重ねで、二人の信頼も深まるでしょう。「タイムアウト」をとるうえで気をつけなければならない問題がもう一つあります。それは、多くの男性が「タイムアウト」の最中に「酒を飲みたい」という衝動にかられることです。酒のせいで自体はもっと悪くなります。酒と薬物には手を出さないでください。

■「タイムアウト」をとるためのチェックポイント

  • 「タイムアウト」をとる練習はうまくいっているか。
  • 「タイムアウト」が必要になるかどうか、自分で予測できるか。
  • 「タイムアウト」の後に、争いの原因となった問題についてパートナーと冷静に話しあえるか。
  • 過去にふるってきた自分の暴力を、冷静に認められるか。

暴力をふるいそうになったときは、「タイムアウト」を取り、自分の怒りを冷静に考える時間を作りましょう。

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