学生運動は全員がやっていない?

かつて日本には学生運動の嵐が吹き荒れていました。大学の校舎を占拠し、路上でデモを行い機動隊と衝突する、そんな激しい闘争の場面をドキュメンタリーなどで見たことがある人も多いかもしれません。さらに映画や本になりやすいテーマです。いまだ当事者の世代は、闘争の思い出話しで酒を酌み交わすこともあるようです。しかし学生運動はあの時代の若者の象徴的な行動として扱われていますが、すべての人間が行っていたわけではありません。


大学進学率は低い

現在では大学へ行く人間はとても多いですが、当時は学校の数も少なく進学率も低いものでした。例えば1960年の大学進学率は男女合計で10%以下です。1970年でもやっと17%ほどです。当時、男は四年制大学、女は短期大学へ進学するという流れもありましたので男女の数字で差がありますが、1970年の男性の大学進学率は30%弱です。さらに、小熊英二『1968』などで言及されている通り、学生運動を熱心に行っていたのは全学生中の1‾2割程度といわれています。30%の大学進学者のうち20%が学生運動の闘士であったとすると、全体ではわずか6%ほどにしかなりません。その他の人々は普通の日常生活を送っていたのです。

中卒での就職

さらに高校進学率に目を向けてみましょう。1960年には約60%、1970年は80%強です。残りの人間は中学を出て就職していたのです。そのため、働きながら通える夜間学校や夜間大学も多く設置されていました。

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