今、ふりかえるオウム真理教事件

2018年は、オウム真理教事件の死刑確定囚が全国各地の拘置所に移送されました。平成の終わりとともに、オウム事件も終結するのではないかとも言われています。


何があったのか

オウム真理教事件は、教祖である麻原彰晃の裁判が実質的に途中で終了したままとなっており、いまだ真相が究明されていない状態です。そのような状況において、麻原彰晃の三女である松本麗華による『止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記』(講談社+α文庫)が、文庫化されました。

そこで何を語る?

本書は2015年に発行された『止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記』(講談社)の文庫版です。文庫化のタイミングは通常通りの3年ですが、その間に何があったのか、メディアへの露出をはじめた彼女の現在の気持ちが綴られています。

当事者しか見られないもの

本書では、実の娘から見たオウム真理教の教祖、麻原彰晃の姿が描かれています。優しかった父親像とともに、テレビに目を近づけて野球中継を眺めている様子も記されています。麻原彰晃が失明しているのかどうかは議論が分かれるところですが、彼女の幼少期にはまだ動きがわかる程度の弱視だったといえるでしょう。当時の姿をあるがままに記していますが、それがかえって貴重な記録となっていることは確かでしょう。

    
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