日本は二極化する?

日本はかつては一億総中流社会とも言われてきました。ほとんどの人が会社員として安定した生活を送り、一軒家を持ち、車を買い、子どもを育てて大学まで行かせるといったモデルができあがっていました。しかし、現在はそのような幸福なモデルはもはや存在しないと言えるでしょう。


二極化しかない

そのような日本の社会において誕生するのは二極化、それも極端な両極化だというのが大方の見方ではあります。鈴木貴博による『格差と階級の未来:超富裕層と新下流層しかいなくなる世界の生き抜き方』 (講談社+α新書)は、そのような日本社会の将来像を予測した本です。ここに記されているのは、単なる未来予測としてばかりではなく、すでにこの社会に到来しつつあるとも言えるでしょう。

何があるのか?

本書で予測されているのは、日本人の収入の大半は180万円になるだろうというものです。そんなに少ないのかと思うかもしれませんが、これは12ヶ月で割った場合には月収15万円となります。今やっとこさ働いて月収15万円という人は少なくありません。そうした人は1年働いたとしても180万円にしかならないのです。一方で、そこから搾取された富は一部の資本家のもとへと集まるようになります。このような格差の歴史をこれまでの日本の文明や経済の発展とともに俯瞰したものが本書です。中長期的な視点を持った場合に、それがある種の必然によって生み出されているのだとわかるでしょう。

    
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