なぜ日本が成長しない?

日本は経済成長ができない国といわれています。それはなぜでしょうか。かつてのような高度経済成長期が終わりを遂げた、人口が減少に転じることが確実視されている、さらに少子高齢化が進んでいるといった理由があげられます。それは誰もが知るところではあるでしょうが、さらにはほかにも理由があるのではないでしょうか。

なぜ日本だけ?

そうした素朴な疑問に答えてくれる本が森永卓郎による『なぜ日本だけが成長できないのか』(角川新書)です。本書では、日本が経済成長できない理由を単なる人口減少や高齢化に求めることはありません。グローバル資本の影響によって、日本の影響力が世界の中において相対的に後退しているさまを明らかにしています。それはグローバル社会におけるひとつの必然であるのかといえばそうではありません。日本において、そうした立場を推進している構造改革派の存在を指摘します。なるほど、と思わせる描写が多くあります。

専門的ではない

さらにこうしたタイトルの書籍というのは、専門的な要素が強いのではないかと思われるかもしれませんが、決してそういう難しさはありません。それは説明を受ければ誰もがわかる明瞭な理由によって、日本の弱体化が進んでいるのだとわかることでしょう。まずは、マスコミュニケーションの情報をそのまま受け取らず、自分の頭で考えるきっかけというのも必要ではあるでしょう。その契機となる本であるともいえますね。