なぜAiが必要なのか -死因不明が多過ぎる日本の現状-

毎年日本で死亡する人の内、何人が死因不明として処理されているのでしょうか。正解は13万人です。この数字をシリアスに受け取るか否かは皆さん次第ですが、医療が充実し、治安も抜群に良い日本において、この数字は由々しき事態。今回は「Ai」についての現状、利点、解決すべき点を紹介します。


「Ai」=死体を画像で診断する

Ai(Autopsy imaging)とは死体を画像で診断する行為のこと。「Ai=死亡時画像診断」といいます。その際の画像診断はコンピューターを利用した断層撮影、つまり全身レントゲン写真/エコー/CT/MRI/fMRIなどで行われます。元々、死因の特定は解剖で行われるものですが、解剖率の低さからAiを導入しようというアイデアが生まれてきたのです。

Aiは死因の特定に役立つ

毎年日本では理由を問わず約100万人が死亡しています。そのうち13%の死亡理由が不明なのです。解剖率が低いことから、変死や殺人と思わしき「異状死」はもちろん、院内で死亡した場合も死因や病気の状態が明らかになることは殆どありません。大切な肉親が死亡したが死因は不明、もしかしたら犯罪や医療ミスが隠れているかもしれないのに。こんな状況が今の日本にはあり、この事態を回避するのにAiは役立つでしょう。

「予算」がないから普及しない

Aiが普及しない、唯一つの理由は「国からの予算がつかないから」。MRIなどの画像診断機と技師が豊富な日本において、Aiを実施する環境は整っているのです。なのに実施できない、もどかしい状態が続いています。技師をタダ働きさせていてはAiの制度自体がもたないのです。

ほとんどは検案(死体表面の観察)によって死因が決められている日本。犯罪の見逃しも多い現状を「チーム・バチスタの栄光」を書いた著者が様々な専門家と対談し「Ai」の現状について記した本書はオススメです。

「死因不明社会2 なぜAiが必要なのか (海堂 尊ほか)」の詳細を調べる

    
コメント