なぜ若者は3年で辞めるのか、働きにくさが邪魔をする

最近のニュースといえば暗い話題ばかり。先日のオリンピックでは日本全体が明るいエネルギッシュなモードに入っていましたが、終わってしまうとまた暗いムードに逆戻り。開催中の時のように列島全体が熱気に包まれるような感覚をもっと日常的に味わいたいものです。今回は“若者はなぜ職場を3年で辞めてしまうのか?”について解説します。若い世代が活躍したオリンピック、日本の若者はなぜ3年で辞めてしまうのでしょうか。


若者が3年で辞めてしまう3つの理由

  1. 「昭和的価値観」と「年功序列」
  2. 「派遣社員」は既得権益を守るための存在
  3. 中高年のために働かされる若者たち

1. 「昭和的価値観」と「年功序列」があるから

日本では良くも悪くも「就職した企業に定年まで勤め続けるべき」という「昭和的価値観」が強く根付いています。それは日本の企業が長く「年功序列制度」を保ってきたからです(とは言っても30〜40年程度)。しかし現在の日本において、若い頃の頑張りが報われる「年功序列制度」を勤務年数を重ねていくと昇給・昇格していくという「昭和的価値観」が支えていた構図が崩れています。理由は皆さんご存知、右肩上がりの成長が続けられなくなったためです。

2. 「派遣社員」が既得権益を守るための存在だから

昔から現在に至るまで日本の解雇規制は非常に厳しいです。そんな中、生まれるべくして生まれてきたのが「派遣社員」。福利厚生の保証をする必要はない、勤続年数を重ねても昇進させる必要がない、といった便利さを兼ね備えているのです。企業にとって派遣社員ほど使える存在はいない一方、若者にとって派遣労働者ほどなりたくない存在はいないのです。

3. 中高年のために働かされているから

以上の問題点を整理すると、若者が得をしたり将来が見える可能性があるかというと無いです。言われたことをやる人材、「体育会系」、つまるところ従順な企業戦士を企業は欲しています。しかし、若者はそれが自分のためにならず、中高年のためにしかならないことに気付いてしまいました。良く年長者が言う「年長者だから敬え。何年か後にお前の番が来る」というのも先が詰まって序列が上がらない今の時代に自分たちが敬われる時代は来ないことも知っています。

00年代半ばに書かれ、日本の労働市場ではなく企業構造に注目して書かれた本書。10年代はどうなっているのか非常に気になるところです。

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